引いたのに、何も分からない。このとき、原因は札ではなく問いの側にあります。
使えない問いには型があります。並べて、書き換え方まで書きます。
使えない問いの4つの型
01結果を当てさせる
「うまくいきますか」「連絡は来ますか」。**当たったかどうかを確かめる方法がありません。** 出た札を当てはめようとすると、都合よく読むことになります。
02主語が他人になっている
「相手はどう思っていますか」。返ってくるのは相手の内心ではなく、**こちらから見えている状況の読み直し**です。そう受け取れば使えます。
03範囲が広すぎる
「これからどうなりますか」。何の話か決まっていないので、どの札も当てはまり、同時にどれも刺さりません。
04答えが決まっている
「やっぱりやめたほうがいいですよね」。**望む答えが出るまで引く**ことになります。占いではなく選別です。
1つ目がいちばん多く、いちばん惜しいです。 引く手間は同じなのに、返ってくるものが減ります。
書き換えの型
| 使えない問い | 書き換え |
|---|---|
| うまくいきますか | 私が見落としていることは何ですか |
| 相手はどう思っていますか | 相手の側から見ると、いまはどう見えていますか |
| どうすればいいですか | いま優先すべきなのは、どの部分ですか |
| これからどうなりますか | この件で、いま起きていることは何ですか |
| AとBのどちらがいいですか | Aを選んだとき、何を手放すことになりますか |
右側は、どれも外れようがありません。 返ってきたものを使うかどうかは、こちらが決められます。
問いを決める順番
- いま何について迷っているかを、1つに絞る(複数あるなら別々に引く)
- その件について、事実として分かっていることを3つ書く
- 分かっていないことを1つ書く
- その分かっていないことを、自分を主語にした問いに直す
- 引く
3つ目で手が止まるなら、そこが本題です。 分かっていないことが出てこないなら、実は迷っていないのかもしれません。
2つ目が効きます。 事実を書き出すと、想像で埋めていた部分が見えます。連絡が来ないときにも同じ整理を書きました。
はい・いいえで聞きたいとき
1枚引きには向きません。
札は状態を示すものであって、可否を判定する道具ではありません。無理に判定させると、**「この札は良い札だからはい」**という読み方になり、それは札を見ていないのと同じです。
どうしても二択で決めたいなら、3枚引きでAとBを並べて、それぞれで何が起きるかを見る形にしてください。判定ではなく比較なら、札の役割と噛み合います。
同じ問いを繰り返しているとき
同じことを何度も引いていて、同じ札が出る。これは読み方を変える段階です。
同じカードばかり出るに書いたとおり、22枚から引けば10回で91%どこかが重なります。重なること自体は普通ですが、同じ問いに同じ札が返っているなら話が別です。
最初の答えを受け取れていない、ということが起きています。理由はたいてい問いが漠然としていたことです。
他人について引くとき
引いて構いませんが、返ってくるものの性質を知っておいてください。
相手の内心が分かるわけではありません。返ってくるのは、こちらが見ている状況の別の読み方です。そう受け取れば、材料として使えます。
「相手はどう思っていますか」ではなく「相手の側から見ると、いまはどう見えていますか」と聞くと、この性質と噛み合います。
相手の生年月日を知らない場合でも、タロットは材料を必要としない占術なので成立します。
引く前に、道具の話
問いが決まっていても、手元が整っていないと読みに集中できません。
意味が分からないときに書いたとおり、手元が暗い、テーブルで札が滑る、といった物理的な理由で読み取れないことがあります。布を敷くだけで変わります。
デッキ選びははじめの1組のような標準的なウェイト版から始めるのが早道です。絵柄に数字と場面が描き込まれているので、絵から先に入る読み方と相性が良くなります。