カードを引いて、解説書を開いて、書いてある言葉を読んで、それで止まる。
「変化」「停滞」「成就」。言葉は分かるのに、自分の状況のどこの話なのかが決まらない。これは覚えていないからではありません。当てはめる順番が逆になっているだけです。
なぜ意味から入ると詰まるのか
解説書に書いてある言葉は、22枚ぶんを短くまとめたものです。短くするために、具体を落としてあります。
「変化」という言葉だけを渡されて、自分の生活のどこの話かを決めるのは無理があります。変化なら、どこにでもあります。どこにでもある言葉は、どこにも刺さりません。
絵のほうには具体が残っています。崖のふち、閉じた本、二頭の馬。 具体があるものは、自分の状況と照らせます。
順番を入れ替える
01絵を30秒見る
意味は思い出さない。ただ見ます。人物の目線、手の位置、背景に何があるか。30秒で足ります。
02目に留まったものを1つ書く
「崖のふちを見ていない」「本が閉じている」。判断は入れず、見えたものだけ。ここが、その日の自分の関心です。
03それを自分の状況に置く
「見ていないもの、いま何かあるか」。ここで初めて自分の話にします。出てこなければ、出てこないままで構いません。
04そのあとで意味を読む
解説書はここで開きます。自分で出したものと照らすと、どこがずれているかが分かります。ずれた場所のほうが情報量があります。
3で止まる日があります。 それは失敗ではなく、いまその札に対応する件がない、というだけです。当てはめずに置いておいてください。
22枚を覚えなくていい
覚えようとして止まる人が多いのですが、覚える必要はありません。
引いた札だけを、その都度調べる。これで足ります。同じカードばかり出るに書いたとおり、10回引けば9割方どこかが重なるので、よく出る札から自然に残ります。
順番に覚えたいなら、大アルカナの基本に書いた「番号順に3つに区切る」やり方があります。ただしこれも、覚えるためではなく並びの意味を知るためのものです。
解説書が薄いとき
デッキに付いている冊子は、名前を確かめる程度のものであることが多くなります。逆位置の説明が無いものも珍しくありません。
はじめの1組のような標準的なウェイト版デッキでも、付属の解説は簡素です。読み方は別に用意する前提で選んでください。このサイトの記事もそのつもりで書いています。
絵が読み取りにくいとき
物理的な問題であることがあります。
- 手元が暗くないか(絵の細部は、照明で見え方が変わります)
- テーブルに直接置いていないか(滑って、並べ直すたびにずれます)
- カードが反っていないか(輸入品は個体差があります)
- 並べる場所が足りているか(3枚引き以上だと、端が乗らないことがあります)
2つ目と4つ目は、布を敷くと解決します。 タロットクロスのような滑り止め付きのものだと、シャッフル中に札がずれません。テーブルの天板は硬くて滑るので、混ぜるときに指が入らず、端が折れます。
道具の話に見えますが、読めない原因が手元にあることは実際にあります。
当てはまらない札が続くとき
聞き方のほうを見直してください。
「彼はどう思っていますか」のような問いは、どの札が出ても当てはめようがありません。1枚引きのやり方に書いた**「私が見落としていることは何か」**という形にすると、出た札のどれでも受け取れるようになります。
問いが具体的だと、札のほうも具体的に見えます。 逆に問いが漠然としていると、どの札も同じに見えます。
逆位置で詰まっているなら
いったん使わない設定にしてください。逆位置は読み方が5つに割れているので、正位置の意味が定まる前に足すと、覚えることが倍以上になります。
このサイトの診断も、既定では正位置だけで引くようにしてあります。慣れてから足すほうが早く進みます。