タロットを引いていると、同じ札ばかり出ることがあります。3回続けて塔が出た、今週だけで月を4回見た、というような形です。
何か言われている気がしてきますが、まず数を出しておきます。
重なる確率を出してみる
引いた札を毎回戻して、22枚から引き直す前提で計算します。
| 引いた回数 | どれかが重なっている確率 |
|---|---|
| 3回 | 13.2% |
| 5回 | 38.7% |
| 10回 | 91.2% |
| 15回 | 99.8% |
5回引いた時点で、4割近くは重なります。 10回になると、重ならないほうが珍しくなります。
これは誕生日の問題と同じ形です。40人の教室に誕生日の同じ人がいる確率は9割を超えますが、22枚の札なら人数がずっと少ないので、もっと早く重なります。
特定の1枚——たとえば塔——に絞っても、10回引けば37%の確率で1回は出ます。
それでも「意味がある」と感じるとき
確率の話をしましたが、感じ方のほうを否定する必要はありません。 同じ札が出て引っかかったなら、そこに何かがあります。ただし、あるのは札の側ではなく、引いた側です。
確かめるのはひとつだけです。前と同じことを聞いていたかどうか。
質問が同じだった
同じ問いに同じ札が返っている状態です。
質問が違った
読み方を変える段階だと考えてください。同じ答えを別の言い方で受け取れていない、ということが起きています。
同じ問いに同じ札が返るとき
こちらのほうが本題です。
同じことを何度も聞いているということは、最初の答えを受け取っていないということです。受け取れない理由は、たいてい次のどれかになります。
- 出た札が、望んでいた答えではなかった
- 読み方が分からず、意味が取れないままだった
- 聞き方が漠然としていて、どう当てはめるか決まらなかった
3つ目がいちばん多いです。 「彼はどう思っていますか」のような問いは、どの札が出ても当てはめようがありません。1枚引きのやり方に書いたとおり、答えではなく角度をもらう聞き方にすると、同じ札でも受け取れるようになります。
引き直しについて
納得のいく札が出るまで引くと、それは占いではなく選別になります。 22枚あれば、望む札はいずれ出ます。
引く前に回数を決めておいてください。「今日は1回だけ」で構いません。決めておくと、出た札を最後まで読む理由ができます。
引く枚数を増やすという手
同じ札が続いて読みに詰まっているなら、枚数を増やすほうが早いことがあります。
1枚だと、その札が全部を背負います。3枚引きにすると札どうしの関係が出るので、同じ札が混ざっても読みが変わります。同じ「月」でも、前後に何が並ぶかで指しているものが動きます。
札を戻さない引き方もある
ここまでは毎回戻す前提で計算しましたが、戻さずに続けて引くやり方もあります。この場合、同じ札は二度と出ません。
どちらが正しいということはありません。ただ、「同じ札が出る」ことに意味を持たせたいなら、戻す引き方でないと成立しません。 自分がどちらでやっているかは、決めておいてください。
切り替えるのに道具は要りません。同じデッキで、そのつど決めればいいだけです。1組あれば足ります。