人類を12に分ける。 冷静に考えると、かなり乱暴な話です。
それでも星座占いは読まれ続けています。その理由と、使いどころを分けて書きます。
そもそも12分類ではない
まず、事実の訂正から。
西洋占星術は、太陽星座だけを見る体系ではありません。 月、水星、金星、火星などの位置も見ます。同じ日に生まれても、生まれた時刻と場所が違えば図は変わります。
太陽星座だけでは足りないに書いたとおり、太陽星座だけを取り出したのは、雑誌やテレビで扱いやすくするためです。
雑誌・テレビの星座占い
太陽星座の12分類だけ。
西洋占星術
生年月日の「月日」だけで決まります。 誰でもすぐ自分の欄が分かる、という利点があります。
「星座占いは12分類だから当たらない」という批判は、右側には当たりません。 左側は、そもそも当てるために作られていない、というのが正確なところです。
当たっている気がする理由
占いが当たった気がするのはなぜかに書いたバーナム効果が、ここでいちばん強く働きます。
星座占いの文章には、3つの特徴があります。
01両方の面を書く
「人が集まる場では明るいが、一人の時間も必要」。**どちらの面も誰にでもある**ので、外れようがありません。
02肯定的に書く
「本当は繊細」「まだ気づいていない力がある」。否定されると反発しますが、肯定されると受け入れます。受け入れたものは、当たったことになります。
03空欄を作る
「近くに支えてくれる人がいます」。誰のことかは読んだ人が当てはめます。**当てはめた時点で、当たったことになります。**
04順位を付ける
1位から12位まで並べる形。当たり外れとは関係なく、読む理由になります。
3つ目がいちばん効きます。 自分で埋めた答えを、外から来たものとして受け取るためです。
それでも残る使い道
当てるものとして扱わなければ、使い道はあります。
- 共通の話題になる。 相手の星座を知っているだけで会話が始まります
- 自分の傾向を、別の言葉で言い直せる。 「優柔不断」を「両方の面を見る型」と言い換えるだけで、見え方が変わることがあります
- 区切りになる。 毎朝読む、月の変わり目に読む。続ける習慣そのものに価値がある場合があります
占いを信じていないけれど気になるにも書きましたが、「信じるか」と「使えるか」は別の問いです。
相性の話をどう扱うか
星座の相性は、**エレメント(火・地・風・水)**で語られることが多くなっています。星座の相性に整理しました。
これも12分類の延長なので、当てるものとしては同じ限界があります。
ただ、噛み合わない場所を先に言葉にしておくという使い方はできます。「この人は決めるのが早い型で、自分は確かめる型だ」と分かっていれば、そこで揉めたときに人格の話にしなくて済みます。
分類が当たっているかどうかより、話し合う言葉ができることのほうが役に立ちます。
境目の日に生まれた場合
自分の星座が2つのどちらか分からない、ということがあります。
太陽星座の出し方に書いたとおり、境目の日付は年によって前後します。 雑誌の一覧は代表的な日付を載せているだけで、生まれた年によってはずれます。
気になるなら、生まれた年月日時で調べ直してください。 ここは規則で決まる部分なので、答えは1つに定まります。