姓名判断は、名前の文字そのものを材料にする占術です。生年月日を使わないので、他の占術とは材料がまったく違います。
そして、この占術には特有の問題があります。先にそこから書きます。
何を見ているのか
姓と名の漢字の画数から、複数の数を出します。よく使われるのは次の5つです。
| 名称 | どこから出すか |
|---|---|
| 天格 | 姓の画数の合計 |
| 人格 | 姓の最後の字と、名の最初の字 |
| 地格 | 名の画数の合計 |
| 外格 | 全体から人格を引いたもの |
| 総格 | 姓名すべての画数の合計 |
名称も、5つに分けるかどうかも、流派によって違います。 ここも統一されていません。
画数の数え方が割れている
旧字体で数える流儀
戸籍や本来の字形を基準にします。
新字体で数える流儀
「沢」は「澤」として17画、という数え方になります。
さらに、部首の数え方でも分かれます。さんずい(氵)を3画とするか、水の4画とするか。くさかんむりを3画とするか6画とするか。
組み合わせると、同じ名前から出る数がいくつも生まれます。
他の占術との違い
鑑定方法の違いに整理しましたが、必要な材料が違います。
01姓名判断
**フルネームが必要**です。文字そのものを見るので、ニックネームでは成立しません。下の名前だけだと、見られる範囲が狭くなります。
02四柱推命・西洋占星術
生年月日(できれば時刻)。名前は呼びかけのために聞かれる程度です。
03タロット・霊感
材料は不要です。相談内容だけで進みます。
本名を出したくない場合、姓名判断は選べません。 電話占いに本名や住所は必要?にも書きましたが、占術によって必要な情報が違うので、そこから選ぶという判断ができます。
結婚や出産のときに
姓名判断が使われる場面として多いのが、子どもの名づけと結婚による改姓です。
名づけに使う場合、注意点があります。
- どの流儀で数えているかを確かめる(別の流儀では違う結果になります)
- 画数だけで決めると、読みや書きやすさが後回しになる
- 本人が一生使う名前である、という当たり前のことを優先する
- 複数の鑑定を受けて答えが違っても、それは流儀の違いです
3つ目を最後まで持っていてください。 画数を整えるために読みにくい字を選ぶと、本人が毎回説明することになります。
改名を勧められたとき
その場で決めないでください。
日本では、名前の変更に家庭裁判所の許可が必要です。認められる条件も決まっていて、「画数が悪いから」だけでは通りません。
改名を勧めたうえで費用を求めてくる場合は、とくに注意してください。 風水グッズの選び方や鬼門・裏鬼門に書いた構造と同じで、変えられないことを問題として提示されると、人は対処法を買うしかなくなります。
名前は変えられなくはありませんが、手続きと条件があります。 占いの判断だけで進む話ではありません。
それでも使えるところ
当てるものとしては、割れる要素が多すぎます。 ただ、使い道が無いわけではありません。
- 名づけのとき、候補を絞る材料の1つにする。決め手にはしない
- 自分の名前を別の言葉で言い直してもらう。占いを信じていないけれど気になるに書いた使い方と同じです
画数の吉凶を根拠に何かを決めるなら、どの流儀で見たかを控えておいてください。 別の場所で調べ直すときに、比較できなくなります。