職場は、相手を選べません。 ここが他の人間関係と決定的に違うところです。
だから「相性が悪い人がいる」という状態は、そのままでは解決しません。動かせるところを探すほうが早く進みます。
変えられるものを、先に決める
01距離
席、担当、経路。**物理的に接する回数**を減らせないか。席替えや担当替えは、言えば通ることがあります。理由は「業務の都合」で足ります。
02接する時間
打ち合わせの時間を短くする、必要なやりとりを文字にする。**話す機会そのものを減らす**と、消耗が減ります。
03話す場所
1対1を避けて、他の人がいる場で話す。記録が残る形(メール、チャット)にする。**言った言わないが起きにくくなります。**
04相手の性格
変わりません。**ここに時間を使わないと決めてください。**
05自分の受け止め方
変えられなくはありませんが、時間がかかります。しかも「気にしない自分」を目指すと、我慢の量が増えるだけになることがあります。
上の3つに絞ってください。 下の2つに手をつけると、努力しているのに何も変わらない状態になります。
やりとりを文字にする効果
口頭でやりとりする
その場の空気に影響されます。言い方や態度がそのまま伝わり、こちらも消耗します。
文字でやりとりする
あとから確かめられません。
これは相手を疑うためではなく、自分を守るためです。 口頭だけのやりとりが続くと、何を頼まれたのかが曖昧になり、そこが次の摩擦になります。
我慢と、限界の線引き
「そのうち慣れる」で済む場合と、そうでない場合があります。
- 眠れない日が続いている
- 朝、体が動かない
- 休みの日も回復しない
- 職場のことを考えると気分が悪くなる
- 食欲や体重に変化が出ている
当てはまるものがあるなら、慣れる話ではなくなっています。 我慢の量を増やす方向ではなく、距離を取る方向に切り替えてください。医療機関にご相談ください。
辞めるかどうかは、別に考える
つらさと、辞めるかどうかは別の判断です。
仕事を辞めるか迷っているに書いたとおり、止めているものはお金・次の当て・人間関係・自分への評価の4つに分かれます。人間関係はそのうちの1つで、しかもこちらの努力では片づかない種類のものです。
だから、人間関係を理由に辞めるかどうかを決めようとすると、決まりません。お金と次の当てのほうを先に調べると、判断できる状態になります。
相談先を分ける
社内に相談すると、話した事実そのものが次の問題になることがあります。誰が誰に何を言ったかが伝わる環境では、相談が新しい火種になります。
01社外の、事情を知らない相手
説明しているあいだに自分の側が整理されます。**前提を知らない相手だからこそ、順序立てて話すことになる**——これが整理そのものです。
02家族・友人
共感は返ってきますが、職場の事情は分かりません。決断の材料としては偏ります。
03社内の信頼できる人
事情が分かるぶん具体的な助けになりますが、**伝わる可能性**は常にあります。
04会社の相談窓口
ハラスメントなど、扱うべき事案が明確な場合はここです。記録が残る形で進みます。
4つ目が該当するなら、そこから始めてください。 我慢の問題ではなく、扱われるべき事案です。
占いを使うなら
聞き方を変えると、持ち帰るものが変わります。
- 「あの人とうまくやれますか」→ 確かめる方法がありません
- 「この状況で、私が見落としていることは何ですか」→ 使えるものが返ってきます
声を出すのがつらい、社内で電話しづらいという事情があるなら、文字でやりとりする形のほうが向きます。1件いくらの買い切りなので、書きながら整理しても金額が動きません。
どちらにしても、決定を預けないでください。 占いに頼りすぎていると感じたらに、その線引きを書きました。