風水の話には、たいてい観葉植物が出てきます。「木」の要素を補う、角の圧迫を和らげる、といった説明です。
ただ、他の置きものと決定的に違う点があります。生きものなので、世話が止まると枯れます。
窓のない場所には置けない
いちばん多い失敗がこれです。トイレ、洗面所、玄関、納戸。風水でよく挙がる場所は、たいてい日が入りません。
耐陰性のある種類でも、光がまったくない場所では維持できません。「日陰に強い」は「暗くても育つ」ではなく、「直射日光がなくても育つ」という意味です。
対応は2つです。
置き場所を変える
日の入る場所(リビング・窓辺)に置く。
往復させる
いちばん簡単で、いちばん枯れにくい。
窓のない場所にどうしても置きたいなら、**土を使わない育て方(ハイドロカルチャー)**のものを探してください。それでも光は要るので、根本は変わりません。
土からは虫が出る
もうひとつ、知らずに買うと後悔する点です。
観葉植物の専門店が、レビューへの回答でこう書いています。
コバエや、ヤスデ・ダンゴムシの類など、植物には直接的に害はないものの、見た目に不快な不快害虫と呼ばれるものは、土に潜んで、ある意味植物と共存しているようなものになり、100%発生を抑えることは難しい
特定の店の問題ではなく、土植えに共通する性質です。 隠さず書いている店のほうが信用できる、という読み方をしてください。
ここから置き場所が絞られます。
| 場所 | 土植え |
|---|---|
| リビング・玄関(窓あり) | 問題になりにくい |
| 寝室 | 虫が気になるなら避ける |
| トイレ・洗面所(窓なし) | 日照が足りず育たない |
選ぶ順番
- 1
置く場所を先に決める
種類から選ばないこと。場所が決まれば、置ける種類は自動的に絞られます。
- 2
その場所の日照を確かめる
一日のうち、何時間くらい明るいか。窓がないなら、そこは候補から外します。
- 3
水やりの頻度を、自分の生活に当てはめる
毎日世話をしたいのか、放っておきたいのか。放っておきたいならサンスベリアのような乾燥に強い種類です。
- 4
大きさを決める
床置きなら大きめ、棚の上なら中型。高さ50〜60cmは床置きだと小さく見えます。
樹種を選べるものなら、置き場所に合わせて形を決められます。 モンステラはつる性で四方に広がるので、狭い場所には向きません。上に伸びるサンスベリアのほうが扱いやすくなります。
「木」の要素として置くなら
五行で木を補う、という説明があります。キッチンの風水にも書きましたが、火と水のあいだに木を入れる、という考え方です。
効果として期待する根拠はありません。 ただ、これを口実に緑を置くこと自体は悪くありません。世話をする対象が増えると、その場所を定期的に見ることになります。風水の基本で書いた「意識の向きにくい場所に手を入れる仕組み」としては働きます。
世話が続く範囲で、という条件つきです。
枯らしてしまったら
縁起として気にする必要はありません。片づけて、次は場所と種類を選び直してください。
枯れたまま置き続けるほうが問題です。 何のために置いたのか分からなくなりますし、見るたびに気が重くなります。それは風水以前の話です。