風水の説明では、ベランダを外の気が入ってくる場所として扱うことがあります。植物を置く、風鈴を吊るす、といった話が続きます。
ただ、室内の作法をそのまま外に持ち出すと失敗します。 条件が3つ違うためです。
室内と違う3つの条件
01風
軽いものは飛びます。**落ちれば下の階や通行人に当たります。** 置くなら、風で動かない重さがあるか、固定できるかで選んでください。
02日差し
布も樹脂も、外では色が抜けます。**室内で何年も持つものが、外では1シーズンで変わります。**
03規約
集合住宅のベランダは避難経路を兼ねていることが多く、**物を置ける範囲が決まっています。** 隔て板の前や避難ハッチの上は塞げません。
04排水口
落ち葉や砂で詰まると、水があふれて室内へ回ります。**掃除の理由がいちばんはっきりしている場所**です。
3つ目は風水以前の話です。 賃貸でも分譲でも、共用部の扱いは規約で決まっています。
置けるもの、置けないもの
置きやすいもの
重さのある鉢、固定できるもの、洗える素材のもの。
向かないもの
倒れても割れないものを選ぶと、風の心配が減ります。
盛り塩を外に置く話が出ることがありますが、雨と風で形が保てません。 室内側に置くほうが確実です。集合住宅では、玄関の外が共用部にあたることも多く、そこも避けてください。
いちばん効くのは、窓を拭くこと
掃除と風水にも書きましたが、窓は見落とされがちです。
曇った窓は、日中でも部屋を暗く見せます。照明を足すより、窓を拭くほうが効くことがあります。
- 内側と外側の両方を拭く(曇りの原因は外側にあることが多い)
- 曇りの日に拭く(晴天だと洗剤が乾いて跡が残ります)
- サッシの溝の砂を、先に取る
- 網戸も同時に見る(網戸が汚れていると、窓を拭いても暗いままです)
4つ目が抜けやすいところです。 網戸は目が細かいぶん、埃が溜まると光をかなり遮ります。
排水口を見る
ベランダの掃除で、実用の理由がいちばんはっきりしているのがここです。
落ち葉、砂、髪の毛。溜まると排水口が詰まり、大雨のときに水があふれます。あふれた水は、サッシを越えて室内へ入ります。
年に数回でよいので、詰まっていないかだけ見てください。
植物を置くなら
観葉植物の風水に書いたとおり、生きものなので世話が止まると枯れます。 外だと、これに加えて条件が厳しくなります。
- 夏の日差しで葉が焼けることがあります
- 冬の冷えで、室内向けの種類は越冬できません
- 風で鉢が倒れます
室内より難しいので、室内で枯らさずに続けられてから外に出すほうが確実です。
洗濯物と、風水の話
「洗濯物を外に干すと良くない」という説明を見かけることがありますが、根拠は示されていません。
現実的な判断材料は別にあります。花粉、排気、日焼け、防犯。これらは実際に確かめられるものなので、そちらで決めてください。
効果について
ベランダを整えると良いことが起きる、という因果は確かめられていません。
ただ、次のことは確かめられます。
- 窓が明るくなり、部屋が明るく見える
- 排水口が詰まらず、水があふれない
- 飛ばしたものが人に当たる事故を避けられる
3つ目がいちばん大事です。 風水の判断より優先してください。