トイレは、玄関と並んで流派を問わず必ず挙がる場所です。水回りで、澱みやすく、意識が向きにくい。理屈としては分かりやすい部類に入ります。

ただ、調べると「何を置くか」の話ばかり出てきます。そこから入ると、たいてい失敗します。

なぜ「置くもの」から入ると失敗するのか

トイレに置くものとしてよく挙がるのは、マット、フタカバー、スリッパ、観葉植物、盛り塩、芳香剤あたりです。

このうち前の4つは、手入れが要ります。 布は洗う、植物は水をやる。買った時点では何も起きず、手入れが止まった時点で逆に働きます。 洗っていないマット、枯れた植物が置かれたトイレは、何も置かれていないトイレより印象が悪くなります。

つまり「置けば整う」ではありません。置いたものを維持できるかのほうが本題です。

先に決めること

確実に効く好みの話
  1. 01洗う頻度を決める

    週1回か、2週に1回か。続けられる頻度を選んでください。理想を決めても続きません。

  2. 02その頻度で洗えるものだけを置く

    洗濯機で洗えるか、乾燥機が使えるか。ここで置くものが絞られます。

  3. 03洗い替えを用意する

    洗っている間に敷くものがないと、洗うこと自体が面倒になります。2枚あるかどうかで、続くかどうかが決まります。

  4. 04そこで初めて、色や柄を選ぶ

    方位に合わせた色の話は、ここまで済ませてからで構いません。

乾燥機が使えないものが多い

実際に商品を見ていくと分かるのですが、トイレマットは乾燥機不可のものが多いです。毛足のあるシャギー素材はとくにそうで、洗ったあと自然乾燥になります。

毛足20mmのマットは冬場だと半日では乾きません。1枚で回そうとすると、洗うたびに床が裸になる時間ができます。 これが「洗うのが億劫」の正体です。

このマットは、レビューで「薄い」という指摘が最も多いのですが、ショップ自身が扱いやすさを優先して軽量タイプに変更したと説明しています。洗う回数を増やす前提なら、軽いほうが理にかなっています。ふかふかを期待すると、そこがずれます。

よく言われることと、その扱い

よく言われること実用としての見方
フタを閉める流すときの飛散を抑える。迷う話ではないので習慣にしてよい
マットを敷く床は汚れにくくなる。ただし洗う前提
観葉植物を置く窓のないトイレでは育たない種類が多い。枯らすなら置かない
盛り塩を置く週1回替える習慣が、そこを毎週見ることにつながる
芳香剤を置くにおいを隠すものであって、汚れは減らない

「においを消す」と「汚れを取る」は別です。 芳香剤で済ませていると、掃除の間隔が伸びます。ここは順序を間違えないほうがいい部分です。

盛り塩を置くなら

出入口と水回りは、流派を問わず挙がります。トイレに置く場合も考え方は同じで、週に一度替える習慣がそのまま点検の機会になります。

始めてすぐ挫折する原因は決まっていて、きれいな形にならないことです。理由は器ではなく塩にあります。詳しくは盛り塩が崩れる理由に書きました。

方位と色は最後でいい

トイレの方位で置く色を変える、という説明があります。ただトイレの方位は選べません。 引っ越すか改築するかしないと変わらないものを判断の中心に置くと、できることが「対策グッズを買う」だけになります。

風水の基本にも書きましたが、方位の解釈は流派で割れます。一方で「汚れやすい場所を定期的に手入れする」は誰が見ても筋が通ります。確かめられるほうから手をつけてください。