風水を調べていると、いつのまにか家相の話になっていたり、生年月日から星を出す話が混ざっていたりします。別の体系が同じ記事の中で混ざっているためです。

どれを調べているのか分かると、情報の食い違いがかなり減ります。

4つを並べて比べる

由来扱う対象判断に使うもの
風水中国土地・建物・環境方位、五行、地形
家相日本建物の間取り方位、間取りの形
九星気学日本(中国の暦法が元)時期と方位生年月日、年月の盤
四柱推命中国個人の性質と時期生年月日時

風水と家相は「場所」を、九星気学と四柱推命は「人と時期」を見ます。 ここが大きな分かれ目です。

なぜ混ざるのか

理由は2つあります。

ひとつは、実際に混ざって発展したからです。日本の家相は中国から入った考え方をもとに独自に組み立てられたもので、共有する語彙があります。「鬼門」もそのひとつで、風水の記事でも家相の記事でも出てきます。

もうひとつは、まとめて紹介されるからです。「開運」という括りで並べられると、由来の違いは書かれません。読む側からは、ひと続きの体系に見えます。

結果として、同じ問いに別の答えが返ってくる状態になります。寝室の記事で書いた北枕の話がその例で、日本の習慣(仏教由来)と風水では扱いが逆になります。

どれを見ればいいか

知りたいことから逆算すると、こうなります。

  1. 1

    部屋を整えたい → 風水

    どこから手をつけるかの順番が決まります。掃除、動線、光。確かめられる部分が多いのがこの領域です。

  2. 2

    間取りの吉凶を知りたい → 家相

    ただしすでに住んでいる家の間取りは変えられません。 家を建てる立場でなければ、優先度は下がります。

  3. 3

    引っ越しの時期と方位 → 九星気学

    生年月日から出します。引っ越しの方位の記事に書いたとおり、流儀で答えが変わる点に注意してください。

  4. 4

    自分の性質や向き不向き → 四柱推命

    場所の話ではありません。人を見る体系なので、部屋の整え方は出てきません。

「風水は占いか」への答え

はっきりした答えはありません。言葉がひとつで、中身が2つあるためです。

占いに近い部分

生年月日から個人の吉方位を出す。時期の吉凶を見る。

住まいの考え方に近い部分

——確かめられない領域です。

整理すると、確かめられる側と、確かめようのない側が同居しているということです。風水の基本で書いた掃除や動線は前者、方位や色の意味は後者にあたります。

だからといって方位の話に意味がないわけではありません。選択肢を絞る枠組みとしては働きます。 決め手が何もないときに、順番をひとつ与えてくれるのがこの体系の役どころです。

情報を読むときのコツ

複数の記事を読んで混乱したら、次を確かめてください。

  • その記事は、場所の話か、人の話か
  • 方位の起点はどこか(家の中心か、いまの住まいか、生まれた場所か)
  • 年の区切りをいつにしているか(立春か、元日か)
  • 生年月日を使っているか(使っていれば人の体系)

4つ目がいちばん見分けやすい目印です。 生年月日が出てきたら、それは風水そのものではなく、人を見る体系が混ざっています。

全部を覚える必要はない

最後に。4つとも押さえる必要はありません。

やることが増えるほど、始められなくなります。掃除の記事に書いたとおり、どの体系でも共通しているのは清潔に保つことだけです。そこだけ取れば、体系の違いに悩まずに済みます。

体系の話が気になるのは、たいてい何かを決めかねているときです。決めかねていること自体が本題なら、別れるか続けるか連絡が来ないときで書いた「期限を先に決める」のほうが役に立つかもしれません。