鏡は、風水の話題のなかでも説明が食い違いやすいものです。同じ「玄関の鏡」でも、右に置くと良いとする説明と、左に置くと良いとする説明の両方があります。
流派を越えて共通していること
食い違う話を除いていくと、残るのは次の3つです。
- 玄関の真正面は避ける(入ってすぐ自分と目が合う配置)
- 合わせ鏡にしない(向かい合わせに2枚置かない)
- 曇ったまま・割れたままにしない
この3つは、実用としても説明がつきます。
正面の鏡は、ドアを開けた瞬間に人影が動くので、単純に驚きます。来客も同じです。合わせ鏡は狭い場所だと像が無限に続いて圧迫感が出ます。割れた鏡は怪我をします。
風水の理屈を採らなくても、この3つは避けたほうが快適です。逆に言えば、ここから外れた細かい指定は、流派の好みだと考えて構いません。
左右はどちらでもいい
玄関の鏡を「向かって右に置くと人間関係、左に置くとお金」と説明するものがあります。これは流派の体系に沿った話で、別の流派では逆になります。
決着していない以上、選ぶ基準は自分側に置くしかありません。
| 判断のしかた | 中身 |
|---|---|
| 実用で決める | 出かける前に身なりを確認しやすい高さと位置 |
| 動線で決める | 靴を履くとき体をひねらずに見える位置 |
| 明るさで決める | 暗い玄関なら、光を反射して明るくなる位置 |
3つ目は効果がはっきりしています。 鏡は光を返すので、窓のない玄関では体感の明るさが変わります。ここは方位の話より確かです。
寝室の鏡
寝室では「寝姿を映さない」とする説明が多くあります。これも実用の面で説明がつきます。
夜中に目が覚めたとき、暗がりで動くものが見えると驚きます。そこに驚く人にとっては、実際に眠りを妨げます。
対応は簡単で、位置をずらすか、夜だけ布を掛けるかで済みます。わざわざ買い替える必要はありません。 詳しくは寝室の風水にまとめました。
置き場所を決める手順
01共通の3つを避ける
玄関の真正面、合わせ鏡、曇り・割れ。これだけ守れば大きな外れはありません。
02使う目的をはっきりさせる
身なりの確認か、部屋を広く見せるためか、暗さを補うためか。目的が違えば置き場所も高さも変わります。
03拭ける場所に置く
手が届かない位置の鏡は、確実に曇ります。曇った鏡を置き続けるくらいなら、置かないほうがましです。
04気になる説明があれば、そこで採り入れる
左右や方位の指定は最後です。1〜3と衝突しない範囲で取り入れてください。
3が実は重要です。 玄関の風水でも書きましたが、置いたものを維持できるかどうかが本題です。手入れの止まったものは、置く前より状態が悪くなります。
割れた鏡について
割れた鏡は不吉だ、という言い方をよく見ます。ここは由来を考えるとはっきりします。
鏡はかつて貴重品で、割れれば大きな損失でした。加えて破片は危険です。大事に扱うべき理由が実際にあったので、そういう言い伝えになったと考えると筋が通ります。
いま割れた鏡が手元にあるなら、縁起の話より先に、安全のために片づけてください。 処分の方法は自治体の区分に従うのが確実です。